脳の中での記憶はどのようになっているのでしょう?
メモリーやハードディスクのような、何かそこに記憶媒体があり記録されているのでしょうか?
このように脳の中には、何か”記憶の跡”のようなものが、存在すると考えられていました。
現在、その跡とは、神経細胞のネットワーク(神経回路)の変化と言われています。
どういうこと?🤔
神経同士の繋ぎ目であるシナプスの変化が関係しているというのです。
シナプスが大きくなって情報伝達の効率が上がったり、新たなシナプスが作られたり、逆にシナプスが無くなったり、繋がり方が変化するようです。
その変化が維持されることで、記憶を思い出すことが出来るようです。
つまり、一つ一つの神経細胞の中に、ある特定の記憶が保存されているのではなく、神経細胞の繋がり方や繋目の大きさなど、ネットワーク自体が記憶なのだと考えられています。
考えられているということは、まだはっきりと解明されている訳ではありません😅
記憶には意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶、短期記憶、感覚記憶など種類がいくつかあります。
意味記憶(長期記憶)
一般的な知識などに関する記憶です。
一言でいえば「知識」になります(厳密な表現ではないので注意)。
エピソード記憶(長期記憶)
時間や場所・感情などの情報を持った個々の経験や体験のことです。
一言でいえば「思い出」になります。
手続き記憶(長期記憶)
自転車に乗れるようになるとか、うまく楽器の演奏ができるようになるというような記憶で、同じような経験の繰り返しにより獲得されます。一旦形成されると、意識的な処理を伴わず自動的に機能し、長期間保存される。内容によって運動性技能、知覚性技能、認知性技能 (課題解決)の3種が区別されています。大脳基底核や小脳が中心的役割を果たしています。
短期記憶
約15秒間~数分程度保持されます。 この記憶の容量(覚えていられる量)には限界があります。 短期記憶で一度に保持できる量は7±2(5つから9つまで)程度と考えられています。
感覚記憶
意識には上らないが、感覚器官で瞬間的に保持された記憶です。情報処理の程度に応じて短期記憶、長期記憶へ変換されます。
記憶にもいろいろあるんですね😮
リハビリでも、適切な動きを学習し記憶することで、脳神経システム再構築されますが、エピソード記憶を反復することで意味記憶にすることで、神経細胞ネットワークのシナプス変化を生み強化されるようです。
最後まで諦めないでリハビリを継続することが、障害を克服する第1歩となるわけです。
リハビリがんばりましょう😄👍
次回は繰り返すと強くなる記憶です。お楽しみに!